今年も各地で大会が開催されるようになり、シーズンインした選手も多くなってきたのではないでしょうか
選手ではない方でも、
「友達や家族、お知り合いの方が大会に出るんだけど応援に行ってみたいな」とか、
「周りの友達と一緒に見に行ってみようかな」
って方もいらっしゃるのではないでしょうか
そこで、
「大会観戦をどう楽しめばいいかわからない…」という方に向けて、
実際に出場経験のある選手目線から解説した「初心者でも楽しめる大会観戦のガイド」を準備したので、
これを読んで大会観戦を楽しんでいただけたら嬉しいです!
今回は「メンズフィジーク」(JBBF編)です
ではいきましょう
メンズフィジークってなあに?
メンズフィジークは、ボディビルとは少し違った「爽やかさ」や「バランスの良い身体」が評価される競技です
特徴的なのはサーフパンツを着用するスタイルで、脚の筋肉よりも、上半身のシルエット(特に肩幅とウエストの比率)に重点が置かれます
日本においてメンズフィジークの人気は年々高まり、初心者のレベルも高くなっています
・サーフパンツを履いて足を隠すことができる(評価基準に入らない)
・トレーニングしやすい上半身だけ見せることができる
これらの理由から出場のハードルが低いことも人気が高まる理由の一つです
大会の進行・ステージの流れ
メンズフィジークとはなんぞや、ということを確認したので次に実際の大会の流れを見てみます
ピックアップ審査
メンズフィジークの大会は身長でのクラス別で進行します
参加人数によって異なりますが、
「12人より多い人数」が出場の場合ステージ上ではまずピックアップ審査が行われます。(12人以下の場合、ピックアップ審査はスキップになります)
ピックアップ審査は、次の予選に選出されるかどうかの審査です
コールアウトと言って、並んだ選手の中から特定の選手がコールされ前に出てきますが、
ピックアップ審査時に呼ばれた選手は
「ボーダーライン上の評価」の選手ということになります
つまり、次の審査に進めるか落とされるか微妙だからよく見るために呼ばれるイメージです
選手からすると呼ばれたくないコールですね・・・
予選・決勝・表彰
ピックアップに通過した選手のみが予選に進むことができます
第一次予選(12人)→決勝(6人)と進むのが一般的です
(あまりに出場選手が多い場合はピックアップ審査が2回行われることもあります)
ここからは審査員の目に留まった有力選手が呼ばれ、比較審査(ファーストコール)に進出。
そこから順位が絞られていき、決勝審査を行い最終的な順位付けが行われ、いよいよ順位発表(表彰)が行われます
選手としては、先ほどとは打って変わって、ここでは何がなんでも早く呼ばれたい心境です
早く呼ばれれば呼ばれるほど評価が高いと考えられているためです
ステージの見どころ
観客として面白いのが「ファーストコール」です。
ここに選ばれるかどうかで、上位入賞の可能性がほぼ決まります。
審査員の目線や、選手の緊張感ある表情にも注目です。
また、ポージング中の“見せ方”は選手の個性がよく出るので、比較して観るとさらに面白くなります。
選手の身体の見どころ
さて、選手の体は単に大きければ良いわけではありません。
バランス、筋肉の張り、肌のコンディションまでが評価対象です。特にバックポーズは、背中や肩の完成度が一目でわかるので見逃せません。
実は、メンズフィジークでは過剰な筋肉は評価減につながります
大事なのはバランス・そしてアウトラインです
アウトラインとは簡単にいうと体の輪郭です
逆三角形のVシェイプが綺麗な選手は高評価を得ることができます
あまりにマッチョな方はメンズフィジークではなくてボディビルにいけ!みたいな風潮がありますね笑
声かけって必要?〜観客の応援マナー〜
ボディビルでは「バリバリ!」「キレてるよ!」といった声かけが名物ですが、
フィジークでは少し控えめが主流です
名前やゼッケン番号を呼んだり、拍手で応援したりするのが一般的です
選手としても、実はステージに向けた声はよく聞こえています
そこで自分の番号が呼ばれたときは苦しいステージ上での力に変わります
自分の推しの選手や、初めて見る選手でもいい身体だな!と思った選手には
積極的に声掛けして応援して欲しいですね
まとめ
メンズフィジークは、誰でも楽しめる競技です。
知識があれば、観戦はもっと面白くなるし、選手の努力や個性にも気づけるようになります。
選手の中にも、
観戦をきっかけにトレーニングを始めてステージに上がった!って方も多くいらっしゃいます
ぜひ一度、ステージの緊張感と美しさを体感してみてください!
コメント
すごく分かりやすかったです!
ボディビルとフィジークで応援の雰囲気や評価ポイントが違うのが面白くて、観る側も知っておくと楽しさが倍増しますね。
個人的には、選手によって“見せたい筋肉”が違うから、ポージングから「この選手はここを見せたいんだな〜」って推理するのも楽しそうだなと思いました。
自分が「この筋肉、美しいな…!」って思うポイントに気づくのも観戦の醍醐味ですね笑
次の更新も楽しみにしてます!